お菓子とお茶|お芋のようでお芋じゃない?! 川越・龜屋の「こがね芋」と「034 ゆたかみどり」

お菓子とお茶|お芋のようでお芋じゃない?! 川越・龜屋の「こがね芋」と「034 ゆたかみどり」

おいしいお茶を淹れると、お茶菓子が欲しくなる。おいしそうなお菓子を見つけると、どんなお茶を淹れようか想像してしまう。煎茶堂東京のお茶と過ごす日々の中で、ついつい誰かに教えたくなるペアリング菓子をご紹介します。

今回は、エディトリアルデザイナーの小山田倫子さんがおすすめのお菓子について教えてくれました。

埼玉・川越の「龜屋」

天明三(1783)年創業の龜屋は、小江戸・川越に店を構える老舗の菓子店。三代目の時代だった1831年には川越藩に「御用商人」として出入りを認められるなど、230年余りの歴史がある名店です。

1893年の川越大火で本店を一度焼失してしまったそうですが、焼け残った家屋がすべて蔵造り建築だったことから黒漆喰の見世蔵を手本に再建され、今も創業時から変わらぬ場所で菓子づくりを続けています。

現在は川越を中心に埼玉県内で13店舗展開されていて、埼玉県に暮らしたことのある私にとって馴染みのあるお店でもあります。

さつま芋みたいだけど、そうじゃない?

川越地方では江戸時代からさつま芋の栽培が盛んになり、「川越いも」と呼ばれて親しまれていたんだそう。「こがね芋」はそんなさつま芋をかたどった焼き菓子で、シナモンをまとってこがね色になった姿は、まさにお芋のお菓子。

手に取るとシナモンのいい香りが広がり、ひと口かじると、ほんのりとした甘味のある白餡とシナモンの相性の良さが伝わります。

原材料は白餡・小麦粉・砂糖・卵・シナモンパウダー・水飴・膨張剤とシンプルな食材でできていて、実はさつま芋が使われていないのですが、さつま芋を想像しながら口に運んでしまうからか、どことなくさつま芋を味覚でも感じてしまいます。

立ち上る香りが心地いい「034 ゆたかみどり」と合わせて

そんな素朴で優しい「こがね芋」と一緒にいただいたお茶は「034 ゆたかみどり」。立ち上るお茶の香りが心地よく、口に含んだ瞬間から旨味が広がります。

「こがね芋」をいただいた後に飲むと、白餡の甘さを少しさっぱりとさせつつも、口の中には旨味と甘味がふんわりと残りました。

「034 ゆたかみどり」の産地は鹿児島県志布志。さつま芋が伝わった場所である鹿児島県で作られています。残暑の中にも秋の風を感じ始める9月、さつま芋に思いを馳せながら早めの秋を見つけてみてはいかがでしょうか。

お菓子に合わせたお茶

去年のものと比べて旨みが減って苦みが増したので、白あんとの相性は良さそう。暑いけどあえてお湯出しがおすすめです。(煎茶堂東京ティーコンシェルジュ・四本)

龜屋「こがね芋」

価格 1個 162円(税込)
販売期間 通年
販売場所 本店
〒350-0065
埼玉県川越市仲町4-3

ほか、各店舗・オンラインストアでも購入可能。
営業時間 9:00-18:00
電話番号 049-222-2052
URL kameyatsuhan.thebase.in

小山田倫子さん

アパレル業界にてプレスなどを経験後、エディトリアルデザイナーへ転身。制作会社や出版社などを経て、2011年よりフリーランス。2012年から裂き布でこものを製作する「noko」の活動も。Instagram:@noko_oya
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